データで見るサッカーアメリカ合衆国代表
サッカー好きの皆さま、こんにちは!!
日本アメリカサッカー推進委員会会長Rice ball🍙です。
今回は世界に広がる「メジャーリーガー」とデータに基づくサッカーアメリカ合衆国の現状。
という題で解説していきたいと思います。
※この記事は「カタールW杯」とは直接的には関係ありません。アメリカ代表のカタールW杯予選考察記事に関しては同日UPの「召集メンバー予想と目安の勝ち点」をご覧下さい。
※何度も言いますがこの記事は結果を知らない状態で書いています。ですが、この記事がUPされる頃には既に視聴済み(予定)。
まず(アメリカサッカーと言いながら)いきなりW杯関連になってしまいますが、今回カタールW杯出場を決めた国の中で(ポーランド、カメルーン、プレーオフ進出のペルーに)共通していたのが代表チームにメジャーリーガーがいたということです。
当然、ここでいう「メジャーリーガー」とはオオタニサーン⚾️ではなく、Major League soccer ⚽️通称MLSでプレーする選手のことです。
つまり、全く別の大陸の選手にも関わらずそれらのチームにアメリカ(MLS)でプレーする選手がいたというのは、世界標準のリーグになりつつあるということ。
僅か10年前は北中米の選手が所属していても南米やアフリカ、ヨーロッパの代表選手が所属しているということはほとんど見られませんでした。
2007年にLAGALAXYに加入したベッカムに始まり、ティエリ・アンリ、ランパード、ジェラード、ピルロ、カカ、ドログバ、ネスタ、ビジャ、イブラヒモビッチなど・・・十数年の間に数えきれない名選手達がMLSでプレーをしていますが、ただ、ほとんどの選手が30代でピークを過ぎた引退間近の選手でした。
確かに今でもゴンサロ・イグアインやアレッシャンドレ・パト、去年まではナニやマテュイディなどもプレーしており、「老後の余生」を楽しむリーグとしての印象は今でも強いのは否めません。
しかし30歳になったばかりのスイス代表エースジェルダン・シャチリ(シカゴ・ファイヤー)を獲得したり同じくジャスト30歳のイタリア代表のロレンツォ・インシーニェが今夏から移籍(トロントFC)するなど、(心なしか)以前よりも早めにアメリカに足を踏み入れるケースが目立ちます。
何しろジャスト30歳はベテランの域に達しているとはいえ老け込む歳ではない。
そして、イブラヒモビッチやナニのようにアメリカで引退すると思いきやセリエAに復帰するという「逆輸入」のケースも目立ってきています。
MLSは1チームに2名まで年棒の上限がない選手を獲得できる制度(特別指定選手制度)があり、ある程度の有名選手であればそれを利用して獲得が出来る。
逆に言えばそれ以外の選手は高年棒ではないということ。
そして、今回南米予選で5位になったペルーやカメルーンなどの選手にしてもほとんどは特別指定選手ではなく平凡な年棒でプレーしているに過ぎない。
それ以外にもオーストラリアやニュージーランドなどの英語圏の国、スロバキアやチェコ、ポーランドなどの西スラブの国、南米のペルーやエクアドル、ボリビアなど様々な国の選手がMLSに活躍の場を求めている。
特に今回調べて以外だったのが、W杯出場を決めたエクアドル代表にMLSの選手が多いこと。
昔は中米、カリブ海の選手が多かったイメージだが、近年はMLSのレベルが年々上がってきていることも相まって、中米カリブ海の選手ですら容易に挑戦することが難しくなっている。
さらなる10年後、MLSはどんな進化を遂げているのでしょうか?
そんな期待を胸に抱き、MLSの現状についての項目はここで一旦終わりにしたいと思います。
次はデータに基づく考察から発表します。
※筆者はこれを書いてる時点でまだアメリカ代表(W杯北中米カリブ予選)の結果を知らない。
2月頃、sofa scoreを見ていたら昨年の12月にアメリカ代表はボスニア・ヘルツェゴビナ代表と試合を組んでたという情報を発見する。
※(ボスニア・ヘルツェゴビナは)12月のシーズン真っ最中だった為、ジェコやピアニッチなどの有名選手は当然出場出来ず、国内の若手選手中心メンバーで構成。
そのメンツを見て驚いた。
ご覧下さい↓↓↓
どんだけ若いんだよ!!
※U-23の試合ではありません。
試しに直近シングルの乃木坂の平均年齢、AKBの平均年齢とも比べてみた。
スタメン23.5歳、ベンチ20.25歳
全体23人平均21.82歳
「根も葉もRumor」
選抜18人平均22.55歳
「Actually…」選抜18人平均20.94歳
「君に叱られた」選抜21人平均22.47歳
つまり、乃木坂の生田、高山在籍時の28枚目シングル(君に叱られた)とAKBの根も葉もRumorと比較した場合・・
ボスニア・ヘルツェゴビナ戦のアメリカ代表の方が若い
という結果になりました。
ちなみにサッカーのナショナルチームの平均年齢の目安は大体25〜28歳。
乃木坂結成時点での平均年齢は17〜18歳。
乃木坂もAKBもアラサーのおばさんメンバー(新内眞衣、横山由依、柏木由紀など)が平均年齢をかなり上げていたのは間違いないが、基本的には10代メンバーも割と多く深刻になる程年齢層は高くない。
逆にアメリカは2000年以降生まれの世代の台頭が著しい。
Players abroad - USA - Players - Soccerway
私が上記のサイトで(ひとりずつ)調べたデータによると欧州5大リーグ(イタリア・スペイン・イングランド・フランス・ドイツ、2部リーグ含む)とそれ以外の中規模リーグ(ベルギー、ポルトガル、スコットランド、スイス、トルコ、オーストリア、オランダ+ブラジル)でプレーするアメリカ人選手は66人。
※はい、暇です。
その年齢層の内訳はなんと半数以上の37人が2000年以降の生まれ。
※もしかしたらどこかのサッカー記事にも載ってるかも?
それ以前の生まれを見ても98〜99年生まれが9人、96年97年生まれも9人、94年95年生まれが7人。
そして今年、来年30歳になるアラサー世代(93年より前)の合計がたったの4人。
アダルト?世代は合計29人がいますが、3分の1が代表未経験だったりと、生まれ年が古くなる程タレントの質や層が薄くなるという結果になりました。
※あくまでも海外組においての数や分布だけを参照した場合。
何故これほどまでにアメリカのサッカーはいい意味で低年齢化したのか?
それは明らかにその世代(2000年前後)がMLSの開始(1996)やアメリカ代表の躍進(2002)の影響を受けてサッカーを始めた世代で、MLSの発展によりユースチームが出来たので、大学に行く必要が無くなり、よりサッカーでのエリートコースを歩めるようになった点が大きい。
従来ならば大学サッカーやスポーツ養成所などで活躍し、ドラフト指名されてMLSのチームに行って、さらにそこ(もしくはW杯)で活躍しなければ海外のチームへ行くことは困難だった。
しかし現在はほとんどのMLSチームにアカデミー(ユースチーム)があるおかげで、ドラフト指名などの必要性がなくなり、スムーズに若手選手がデビュー、活躍できる土壌が整ったと言える。
要は単純にアメリカ型(大学スポーツ、ドラフト指名)からヨーロッパ型(スカウト、クラブ育成)に戻しただけとも取れるが、これをしたことでアメリカサッカー界はかつてないほどのタレントを量産する可能性が高くなったということ。
カタールへの出場の可否に関わらず、重要になるのは4年後のメキシコ、カナダとの共同開催である2026年W杯。
この頃に98年生まれのマケニー、プリシッチなどはより選手として円熟しているのは間違いないとして、00年世代もその頃には20代中盤に差し掛かって今より選手としての価値は上がっていることでしょう。
そしてさらに4年もあるのだら更なる天才が2、3人は現れると断言したい。
それこそ、プリシッチ、マケニー、デスト、レイナ以上の選手が・・・
そんな期待しかないアメリカ代表をあなたも注目してみてはいかがでしょうか?
※あくまでもサッカー好きの方のみに問いかけてます。
日本アメリカサッカー推進委員会のRice ball🍙でした。