次MF編。
まず、アメリカ代表ですがここ1年ぐらいはほぼレギュラー固定されてきています。
MFは3人で真ん中にリーズのアダムス、インサイドハーフで右寄りにユーベのマケニー、左寄りにバレンシアで好調のユヌス・ムサ。
控えは怪我人の状況などで様々ですが、ガレス・ベイルとチームメイトのLAFCのケリン・アコスタ、今年6月の親善試合で初招集された弱冠20歳のレンジャーズ所属のマリク・ティルマン、オランダのヘラクレスからスペインのセルタにステップアップ移籍した24歳ルカ・デラトーレ、国内シアトル・サウンダーズに在籍するクリスチャン・ロルダン、今季から再びセリエB(2部)で戦ってるベネツィアのジャンルカ・ブジオなど。
国内MLSでアシスト、ゴール共に調子が良く今季春からオランダのAZアルクマールに移籍が決まってるジョルジェ・ミハイロビッチの招集にも注目だったが実質の3枠となると
左右両足のキック精度とプレースキックが上手いアコスタ、レンジャーズではウイングでプレーする万能型のティルマン、所属のセルタではあまり出場機会が無いが代表では定着しつつあるデラトーレと少しだけ争いは熾烈だったかもしれない。
とはいえ、プレミアリーグでゴリゴリにレギュラー出場していれば普通に招集はされると思う。
※MFに限る(フラム主将のDFリームは未招集)
そのミハイロビッチが招集されなかったので今回MFで国内組唯一の招集となったのがケリン・アコスタです。
彼、上手いです。
アメリカ代表は高さやセットプレーにも強いのでプレースキッカーは重要なのですが、その中でも(チェルシーでキッカーでもないプリシッチは論外として)リーズやドルトムントでプレースキッカーをしてるレイナやアーロンソンを凌ぐくらい彼のフリーキック、コーナーキックは上手いです。
実際、彼の放つボール低い弾道かつ鋭く曲がるので、多くの得点を生み出しています。
最近はレギュラー組の3人(特にムサ)の台頭もありプレーする試合は軒並み控え組中心の試合に限りますが“プレースキック”だけで言うなら間違いなくレギュラーです。
今回冒頭で紹介したユヌス・ムサの代わりに招集されたブラジル系🇧🇷アメリカ人🇺🇸のジョニー・カルドーソについて。
彼が代表に初招集されたのは遡ること2年前。今の20前後のメンバーが多く代表デビューする中で彼もアメリカ代表を「選択」してコロナ禍であった2020年のウェールズ戦にてデビューを果たしました。
その後の2連戦の相手のパナマ戦に出場するも継続的には声が掛からず、新年を迎えようかというタイミングで2021年の12月に急遽ボスニア・ヘルツェゴビナと親善試合を行う。
この時は国内組と海外の出番のない若手組が中心だったがこの時には初の先発でチームも勝利。
今回、代理招集とはいえ実質的には7〜8番手のMFでありインテルナシオナルで調子がいいとはいえ日本戦でのスタメンは難しいと思う。
そのインテルナシオナル(名門)はブラジルセリエAで2位につけヴァインズと共にチームも好調でレギュラーという状況。
しかも得点も挙げてる(3点)となれば招集しない訳にもいかない。
ブラジル(リーグ)という他国からしてみればトリッキーなリーグではあるが重要なのはその選手が好調かどうかである。
と、まあアメリカの中盤の近況も兼ねて解説してまいりました。
次は我らがニッポンの中盤を見ていきましょう!!
最近の公式発表の表からも分かる通り日本は中盤(MF)と前線(FW)の選手を分けず一緒くたに表示して発表する。
なのでここでは“確実な”中盤の選手を解説していこうと思う。
田中 碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)
柴崎 岳(CDレガネス)
遠藤 航(シュツットガルト)
守田 英正(スポルティングCP)
原口 元気(ウニオン・ベルリン)
ご覧の通り全員が海外組。
とはいえ、田中と柴崎は2部リーグで昇格しそうもないチームでレギュラー。
遠藤のシュツットガルトも6節終えて15位とチーム自体の調子は良くない。
そうなるとチームが「好調」と言えるのはスポルティングの守田、ウニオンの原口ぐらいではあるがウニオンの原口はレギュラーを掴めておらずベンチ(控え)に回る方が多い。
私自身は彼ら(日本人選手)のプレイには興味がない。
ただsofa scoreなどの客観的な評価で判断するならば、恐らく中盤(インサイドハーフ)は3枚と思われる中その5人中2人が2部リーグ所属で1人がサブ、2人が(国内で)調子がいいとは言えないチームだと中盤(3枚のインサイドハーフ)の質、量がいいとは言えないでしょうね・・・
まあ先発はそのマシな遠藤と守田が選ばれる率が高そうですが・・
アメリカ&日本の中盤を解説していきました。
次は両国のウイング、センターフォワード陣を解説します。