「まつもtoなかい」という日曜21時の新バラエティ番組について・・
結論から申し上げます。
松本人志と中居正広が組めば「きっと」面白いだろうというありきたりな思考を具現化させて出来てしまった番組というのがもろに伝わってきたが、案の定この2人が共演しても「特別面白い」ということはありませんでした。
中居正広と松本人志のトーク力、面白さは言うまでもないけど、彼等がMCを務める長寿番組はあくまでもゲストや企画がメインの番組であって彼等を1時間も眺めているような番組ではないということ。
※ダウンタウンDX、世界仰天ニュース、水曜日のダウンタウン、すべらない話、ナカイの窓、金スマ等。
(筆者が1番好きな番組は水曜日のダウンタウン)
クレイジージャーニーに関してはもはやMC等誰でもいいくらいゲスト及び映像メインの番組構成になっている。
松本人志のバラエティ番組でのお笑いに対するレスポンス(返しや反応)の速さは国民の大多数が認知していることなので、ここではあえて記述しない。
しかし彼自身、良質な番組(即ち企画や編成、番組のプロデューサーやディレクター、構成作家等)に恵まれたことも大きいと思う。
この番組、裏番組の日曜劇場や行列のできる法律相談所と時間帯が被ったことでも話題になっていたが、その第1回目のゲストが香取慎吾だったので更に話題性は拡大して世界のTwitterトレンドランキングでも1位になったそうです。
しかし、ここ(本ブログ)では香取慎吾と中居正広の共演についてのあれこれについて述べる気は毛頭ない。
本質はMCである2人の共演が「あまりにもつまらなかった」ということをここで述べていきたい。
※念を押してお伝えしますが、私は中居正広も松本人志も嫌いではなく好きなTVタレントです。
彼等は20年以上前にドラマ「伝説の教師」にて共演しその後も何回かバラエティの特番などで共演はしているので「相性は悪くない」のでしょう。
ただ共に芸歴30年以上の大ベテランテレビタレントをバディしても目新しいことは何もない。
まず、そんな安全牌をあからさまに狙いに行ってる企画、編成自体が今のテレビ業界の体たらくさを具現化しているなぁと思った。
そりゃ実績も経験もない若手芸人やそこそこ面白い中堅芸人よりかは松本、中居を使っておけば仮に低視聴率でも(人選においては)ぐうの根も出ないというのが今のテレビの業界の現状。
※つまりディレクターとかプロデューサーは勿論、脚本家、演出家に至るまで無能なテレビマンが増えたのだと思う。
この2人の持ち味が発揮できる番組の特性としては少人数よりも大人数のほうがMC力が引き立つ可能性は高いと思う。
例えばマツコ・デラックスに関しては大人数トークでの話の引き出しなどは得意としておらず
所謂「歯に衣着せぬ」発言を持ち味としている。そして、そのキャラクター性が番組のコンセプトや趣旨と相まって今や日本を代表するMC(タレント)のひとりになっている。
だから中居×マツコ、松本×マツコのような組み合わせであれば現状(松本×中居)の組み合わせよりかは面白い番組になってたと思う。
マツコ・デラックスのいい意味での暴走をバディMCが止めるのか否かは割と誰を組み合わせても一定の面白みは出せるから。
逆に言えば今の日本にそこまで面白い司会者はいないとも言える。
明石家さんまは別としても彼等(中居、松本)より実績知名度実力が同等(以上)なMCは日本に有吉、上田、タモリ(爆笑問題)ぐらいしかいない。
要は
タイプや個性の似通っているMCより違ったタイプを組み合わせた方がダブルMCの番組は面白くなるということ。
だからこそW司会の番組というのはコンビ芸人の冠番組が多いのだと思う。
松本人志自身、芸人やMCでの実力や実績は言うまでもないが、映画監督や映画評論、ワイドなショーでの持論やコメント等については(芸人としての圧倒的な評価よりかは)賛否が分かれるところでしょう。
要は松本人志も中居正広も若くして売れて長い間冠番組のMCをしていた影響で、良くも悪くも視聴者が「予測ができるもの(予定調和)」になってきてしまった感は否めない。
近年のテレビ業界での厳密なコンプライアンス化は言うまでもないが、今のテレビ業界でOUT、SAFEを見極められた上で発言してゲストの魅力を引き出せることができる2人が松本×中居ぐらいしかいなかったということで、この番組のMCに抜擢されたのでしょう。
もし、ある程度攻めた内容の番組を求めたのだったらMCはマツコやひろゆきになっていたはずです。
(この記事を書いた理由というのも)
たまたまYouTubeで初回を視聴してしまったことに起因している。
この「まつもtoなかい」という番組は、ありきたりなキャスティングやコンプライアンス、番組コンセプトなど全てにおいて守りの姿勢で、フジの「攻めの姿勢」を感じることはできなかった。
さらに、昨今の「ジャニーズ」事情も相まって辞めた2人がその“元事務所の名前”を出すこともなく多少のぎこちなさがあったのも、テレビ業界の限界を感じて(個人的には)見ていて心苦しかった。
※香取慎吾をキャスティングして攻めの姿勢で行くのかと思いきやジャニー喜多川やジャニーズ本体の話、思い出話を一切しなかったという点に尽きる。
何より、初回ではあったけどゲスト(香取慎吾)がゲストだからなのか、松本も中居も一切面白くなかった。
人間というのは想像、予想、予測が出来る生き物である。
30年以上も生きて幼少期の頃から彼等を見ていればどんな化学反応が起きるのか、起きないかはどんな馬鹿でもある程度は予測が出来る。
私は彼等のバディMCで面白さの化学反応が起こることはほとんどないと予測している。
何度も述べますが松本人志は浜田雅功がいてその特徴が引き立つ存在であり、中居正広の持ち味は複数いるゲストをイジって引き立つものである。
(・・と私は思ってる。)
ここまで現時点での番組評価をつらつらと書いてきましたが、多くの日本人は彼等を30年以上バラエティ番組で見続けてきたわけであるからその分今後の大まかな予想も出来ると思う。
もし今後予測が外れて日曜9時の人気バラエティ番組になるようなことがあれば謝罪の意味も込めてこのブログに書いていこうと思う。
ちなみに次回のゲストは上沼恵美子と北川景子とのことだけど・・まあ、見ることはないでしょう。
この流れ(初回見た感じ)だったら中田敦彦とか西野亮廣とかが及第点・・そこで「2、3回目も話題性あるなぁ〜」ってなってその番組コンセプトが定着すると思うけど(笑)
早くも外してしまった感は否めない。
そんな、素人が企画、構成したような番組でもキャスティング次第で今の日本では話題になるのだなと絶望している次第を心境にて綴らせて頂きました。
「お前みたいな人間のカスが最上級の日本人を批判すんな」
というご意見は受け付けませんのでご了承下さい。
※そのほか是非コメントにてお気軽にご意見をお聞かせ下さい。