やっぱりなんと言ってもアフリカです。
アフリカは一気に5カ国の出場国が今回の対戦で決まりました。
皮肉なことに5枠の1枠を争う対戦カードに、アフリカネーションズカップ(ANC)決勝の再戦(セネガル-エジプト)が入ってますが、それこそがサッカーW杯の残酷な部分でもあるのだと思います。
まず、今のセネガルはここ20年のアフリカのチームの中でもかなり期待の持てるチームであるのは間違いないでしょう。
メンバーをざっくり紹介すると、チェルシーで正GKを務める関口・・エドゥアルド・メンディ、セネガルのキャプテンでアフリカ史上最強DFの呼び名も高いカリドゥ・クリバリ、現在パリ・サンジェルマンに所属するいぶし銀MFイドリッサ・ゲイェ、そしてなんと言ってもチームの押しも押されぬセネガル&リバプールのエースストライカーにしてアフリカを代表する選手のサディオ・マネ。
全てのポディションにビッグクラブ所属でワールドクラス級の選手を擁しているチームというのは、世界中を見渡しても中々いないのではないかと思います。
だからこそ、このセネガルがもし出られなかった場合は、人によってはイタリア以上の衝撃になるのではないかと(少なくとも私は)思いました。
対するエジプトの強さの秘訣は、何と言ってもエジプト史上No.1の選手にしてエース・ストライカーでキャプテンのサラーに尽きます。
ただその分、彼の好不調や不在というのがチームに多大に影響するのが(87試合47得点という結果を見ても)見て取れます。
それは言わばアフリカ版ウェールズ🏴といったところでしょう。
名の知れた選手はサラー以外ではアーセナルのエルネニーぐらい。
その他の選手は約9割エジプト国内のリーグに所属しており、それ以外ではトルコやサウジなどの同じアラブ系国家のリーグに所属が数名いる程度。
そうなると、サッカーファンからしてどちらかを天秤にかけるなら、やはり断然セネガルになるのだと思います。
※エジプトは本戦出場してもサラーが怪我した場合、ほぼほぼGS敗退になりそう。
だからこそ、セネガルには勝って欲しかった。
(結果を軽くおさらいすると)セネガルがホームで1点を取り返して追いつくも、追加点は取れず延長戦へ突入。
何度か惜しいシーンを作るも追加点をあげられずANCと同じくPK戦へ。
クリバネ、マネという両チームのキャプテンであり1番手キッカーが共に外すとそれにつられて2番手も共に外すという珍しい展開に。
エジプトの4番手キッカーのシュートをメンディーが防ぐと5番手のマネがど真ん中に蹴り込み・・
勝利!!
そして、個人的な注目点はこの日使われたスタジアムがとてもアフリカのスタジアムっぽくなかったというところ。
アフリカのスタジアムは北アフリカ、西アフリカ問わずほとんどのスタジアムが陸上トラックのある多目的スタジアムであるが、この日使われたスタジアム(目視出来る限り)に陸上トラックはなく、観客席が近いサッカー専用スタジアムだった。
※英語版wikiの情報ではセネガルナショナルチームのホームスタジアムのスタッド・レオポール・セダール・サンゴール - Wikipedia で行われたとあるが、sofa scoreの情報だとstad me abdoulaye wadeというスタジアムになっている。このアブドライ・ワッドというのはセネガルの第3代大統領から取ったもの。
上記スタジアムを検索したらそれらしきHPがあり見てみたら、かなり最近出来たスタジアムらしく5万人収容とのこと。
さすがセネガル。
タレント力もさながらにしてスタジアムも欧州に劣らない近代的なサッカー専用スタジアムを持つことになるとは・・。
セネガル代表、推せます!!
そしてそれ以外のアフリカプレーオフの試合結果をざっくりと振り返ります!!
ほとんどが5試合中4試合が北アフリカ対西(中央)アフリカという構図だったので最悪?出場国が北アフリカだらけになる可能性があったけど、結果的に北アフリカは2ヶ国の出場に留まり西アフリカ3ヵ国という結果に収まりました。
結果は以下。
ナイジェリア-ガーナは戦力値ほぼ一緒なのでどちらでも良った。スコアは2試合通じて同点だったが、地味にアウェイゴールを奪ったガーナが2大会振りの出場を決める。
モロッコ-DRコンゴ、DRコンゴは2006年の時のアンゴラ代表のようには行かず、モロッコの圧勝に終わる。
チュニジア-マリはどちらでも良かったけど、地味にチュニジアが1点を守り切って出場。
その中でも死闘を繰り広げた試合がアルジェリア-カメルーンの試合です。
ホームはアルジェリアですが、先にも述べたセネガルのアブドライ・ワッドスタジアムとは相反して観客との距離が離れた多目的スタジアムでの戦い。
アルジェリアは第一戦、アウェイゴールを挙げて0-1で勝ってはいたが点差はたったの1点。
そして案の定、試合開始早々カメルーンが1点を取りスコア上で追いつく展開に・・
その後、両チーム決め手を欠き90分以内では決着がつかず延長戦へ突入。
延長戦後半も残り3分というところでコーナーキックからアルジェリアが勝ち越しゴール!!
※その数分前にアルジェリアがゴールしていたが、ハンドのために取り消されていた。
アルジェリアの選手達はまるでW杯の出場が決まったかのように大喜び。
しかし、W杯の天使👼はアルジェリアには微笑まなかった。
ロスタイムに突入して3分が経過するところ。カメルーンのセットプレーのチャンス。
ゴールからは近くはなく(サイド際)、アーリークロスを上げてそれを誰かが落として逆転を狙う戦法。俗に言うパワープレーというもの。
そして、案の定そのセットプレーでカメルーンが競り勝ち、こぼれ球がカメルーン選手の足元へ・・
両チーム合計スコアでは同点、90分の中でのスコアもアウェイゴールで同点。
延長戦で合計スコアはアルジェリアが上回り文句なしで本戦出場と思いきや、カメルーンが「追いつき」逆転ホームラン(サッカーなのに)!!でカメルーンが本戦出場というドラマティック展開で幕を閉じた。
ここは、アルジェリア。
もしここがカメルーンであれば延長戦1-1だったとしてもアルジェリアが本戦に出場していたでしょう。
そんなアウェイゴールの残酷さと面白さが分かる貴重な試合でありました。
雑な試合の振り返りはここまで。
ちなみにこのアフリカ予選やプレーオフの戦いはYouTubeのFIFA公式チャンネルにて無料かつフルでご覧頂けます!!
そして・・・
いよいよ次回、我が母国(笑)であるアメリカ🇺🇸代表の感想を書きます!!